2011年7月9日土曜日

「野中広務 差別と権力」魚住昭著を読み終える

仕事でいろんな人にあったけど、後ろに立ったオーラで振り返ったのはこの人だけだった。
思わず振り返って会釈してしまったが、、、。
あのオーラはなんだったのか知りたくて読んだが、一言で言ってすごい本。
書いてはいけない部分にあえて切り込んだ著者の気迫と取材対象の持つ力がうまく組合わさって面白い。(書いてはいけない部分として書かないのも逆に差別だとも思うが)

「野中総理」の座を自ら降りる下りがこの世の差別の深さに哀しくなる。
この人が総理大臣になっていたら今の日本はもう少しましだっただろう。官僚を制することのできる政治家だったから。が、なっていたとしてもどういう日本になっていたかはわからない。何を政治で成し遂げたかったのかよく分からないからだ。本人の言う様にナンバー2で終わる人だったのか?弱者に寄り添う気持ちは他の人には無いものだろうが。

京都タワーが立っていない京都駅の裏側(八条口)にこの人の事務所が今でもにらみをきかしているのが、この人らしいと感じるのは僕だけだろうか?

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